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「滅びの美学」 [日常]

【写真は タウシュベツ川橋梁 北海道士幌線】


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今日は観光案内のようなブログです。冬季のみ姿を現す「タウシュベツ橋梁」について記しました。


タウシュベツ川橋梁は「幻のアーチ橋」と呼ばれ、厳冬期のみ、渇水したダム湖の底から11連のコンクリートアーチが姿を見せる。春の訪れとともに雪解け水が流れ込むと、湖の水位は徐々に上昇し、北海道の大地に冷たい秋風が吹く季節を迎える頃に、ほぼ水没状態になる。8連アーチは再び冬を迎えて水位が低下するまで姿を隠す。


この路線は山岳地帯の複雑な地形は数多く、川や沢を造り、帯広~上土幌間では十勝川と音更川の2か所の架橋で済んだものが、延伸区間では多数の橋梁が必要になった。


タウシュベツ川橋梁もその一つで、大正から昭和へと時代が進み、土木技術も大きく進展した時期に建設されている。鉄道構造物についても、コンクリート製のアーチ橋の標準設計及び施工法を確立され、橋梁や高架橋に盛かんに建設された。同橋梁も径間10mのアーチ11連全長130m。1937(昭和12年)に竣工している。


その後、電源開発のためダムが建設され士幌線の一部が水没することとなり、1955年(昭和30)8月1日にダム湖東岸の線路が西岸に移設されたが、旧線上にあったタウシュベツ川橋梁はそのまま残された。以来60年間の間自然がなすままに水没と出現を繰り返してきた。


長年の水没、冬季の氷結による水体積の膨張でコンクリートの劣化が進み、タウシュベツ川橋梁の姿は痛々を加え、今後更新工事費資金などのめどもなく「滅びの美学」を目に焼きつけていこうという人が多い。